JAL機体工場見学記 in 羽田空港

JAL機体工場見学記

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第2格納庫見学

第一格納庫の見学に続いて、
第二格納庫を見学します。


こちらの第2格納庫は、第1格納庫の航空機と比べて、短期のメンテナンスをする航空機が格納されています。


ちなみに第2格納庫からは、
ヘルメットをかぶっての工場見学となりました。


ヘルメットの理由は、
飛行機が駐機してある同じフロアに降り立つからです。


間近に見える飛行機と同じレベルへ続く階段を下りていくと、
一段降りるごとに、飛行機の底部が徐々に顔を表します。
普段は見ることができないレアな光景に、心拍数がアップしているのがわかりました。


代表的な光景はコチラ↓↓↓
第二格納庫


エンジンをこんなに間近に見たことはありませんでした。
感動~!


ところで、ある種のエンジンには、羽根が22枚ついているそうです。
この羽根1枚の値段はいくらだと思いますか?
最新の機種になると、1枚でナント1,000万円以上!!
ということは、エンジン1個でおいくら?


こんな感じで、とっても興味深いお話をいくつかお聞きしましたので、
ちょっと紹介しますね。

左右の翼のライトの色が異なっている理由とは

CAさんの興味深いお話。


最初は、「翼の先端についているライトの色が、左右で異なっているのはなぜか?」
という疑問について。


翼が支えられている光景を撮りました。
↓↓↓

第二格納庫で翼を支えられている飛行機
≪画像をクリックすると拡大表示≫

夜間に飛行機が飛んでいるのを見ることがあると思いますが、
両翼のライトの色が違うことにお気づきですか?


右側は緑色。
一方の左側は赤色に光っています。


両翼のライトの色を異ならせる理由をご存知ですか?


それは、
飛行機がこちらに向かって近づいているのか、
それとも遠ざかっているのかを、
一目瞭然にするためだそうです。


例えば、遠くに見える飛行機の右側のライトが緑色なら、
その飛行機は遠ざかっていると判断できます。


わたしたちにはあまり関係ないことかもしれませんが、
パイロットや管制官にとって、
飛行機が近づいているのか遠ざかっているのかを瞬時に判断できることは、
事故を防ぐためにとっても大切なことなんだそうです。


あっ! そういえば、
以前に夜間の便の飛行機に乗ったことがありました。
座席は右の窓際。
しかも翼が間近に見える位置でした。


「やったー!」


と思ったのもつかの間。


その後の数時間、
緑色のライトがパッパッパッとまぶしく点灯し続け、
気になって眠れなかったことがありました。


その時は、
「こんなライト消してくれーっ! 眠れないじゃないかー!」
と思いましたが、
とっても大切な役割があったんですね。


緑色のライトさん。
あの時はごめんなさい。


というわけで、CAさんの興味深いお話の一つ目は、
「両翼で異なる色のライト」でした。


実機を見ながら説明を聞けるのは、
工場見学ならではのメリットですね。
本当に来て良かった。

機体に溜まった静電気を逃がす方法は?

CAさんの興味深いお話。


2番目は、飛行機に付けられた静電気を逃がすバーについてでした。
あとでWikiで調べたら、一般的には「放電索」と言うそうです。


逆光でうまく写真を撮れませんでしたが、
翼の後方に、確かにバーが見えました。
↓↓↓

第二格納庫で尾翼を背後から撮影
≪画像をクリックすると拡大表示≫

飛行機は、飛行中に静電気が溜まるそうです。
詳しい理由はわかりません。


しかし、この静電気が溜まってくると、
飛行機から空中に向かって放電が行われるそうです。


この放電をスムーズに行わせるために、
翼の後方に、細い棒状のものをたくさん取り付けて、
この棒から空中に向かって放電しているのだそうです。


こうすることで、
高い電圧が一度にバンッと放電せずに、
低い電圧を頻繁に放電できるので、
安全面で良いそうです。


CAさんのお話しの要点はこんな感じだったとおもいますが、
間違っていたらごめんなさい。


というわけで、CAさんの興味深いお話の2番目は、
「静電気を逃がすバー」でした。


これだけ小さなパーツになると、
飛行機を間近で見上げないとわからないので、
実機を前にした説明は、説得力抜群でした!


工場見学ならではのメリットですね。
本当に来て良かった。

そのほかにも、
機体の先頭に取り付けられた速度を測る機器、
翼に設けられた燃料タンクの位置など、
私にとって新しい発見に満ちた工場見学でした

飛行機の速度はどうやって測っているのか?

CAさんの興味深いお話。


3番目は、「飛行機の速度はどうやって測っているのか?」という疑問についてでした。


答えはこれ!
↓↓↓

speedmeter

この写真だけで分かったアナタは、
かなり飛行機の知識がある方ですね。


もし、「はぁ? なにこれ?」と思ったアナタ!
映画「ハッピーフライト」を見ましょう。
これが折れて大変なことになってしまう映画です。


と、ちょっとわき道にそれましたが、
上の画像は、飛行機の機首部分に取り付けられているピトー管と呼ばれるものです。

飛行機は自分の速度を
このヒゲのような部分で測っているんです!
ピトー管を吹き抜けていく風を測定することで、速度を測っているんだそうです。


残念ながら、詳しい仕組みはよくわからないので書けません。
しかし、こんな小さな部品が時速800キロくらいの速度を測っているなんて、
本当に働き者だな~と感じました。


こんな小さな部品に至るまで説明して頂き、
工場見学のメリットを満喫できました。

第二格納庫で撮影した写真

ここからは、わたしが第二格納庫で撮影した写真をいくつか紹介します。
写真の才能は皆無なので、アングルの悪さは勘弁してください(笑)

第二格納庫

真後ろから撮ってみました。なかなか撮れないアングルです。

第二格納庫

第二格納庫

ここからは、飛行機と同じレベルに立っての見学となりました。
翼を下から見上げることなんて、人生できっとココでしか味わえないだろうと思います。

第二格納庫

第二格納庫

大きくて厚い鉄の扉の向こうは滑走路です☆
見晴らしは最高です!
実際に飛行機が着陸する滑走路までは、数百メートルはあるかも。。。

第二格納庫

主翼は、上の写真のような部材で押し上げて格納されています。
以前にテレビで見たのですが、この主翼は上下に8メートル近くもしなるようです。
信じられないですが本当なんでしょうか?
詳しい方がおられたら是非教えて下さいね☆

第二格納庫

第二格納庫

機内の椅子でしょうか?
整備のために取り外されていました。
こんな光景も、工場見学ならではです。



続いて滑走路見学

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